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男性なのに女性のようなバストの膨らみがあるものを、女性化乳房と言います。 女性のように乳腺(おっぱいができる部分)自体が発達した場合(真性女性化乳房)と、単に太って脂肪がついた結果胸が膨らんでしまった場合(偽性女性化乳房)、そしてこれらの混合タイプがあります。
実際に来院される女性化乳房の患者様を診察すると、女性のバストサイズにも個人差があるように、乳輪が盛りあがった程度のものから、ブラジャーが必要なほど大きなものまで、女性化乳房の程度にはかなりの個人差があります。片側の胸だけが膨れた女性化乳房もあります。
■ 真性女性化乳房の原因
・思春期や更年期のホルモンバランスの乱れ…思春期や更年期を過ぎると女性化乳房が自然に治ることもあります。
・肝機能の低下による女性ホルモンの増加…男性にも女性ホルモンがあるが、男性にとって女性ホルモンは異物であり、通常は肝臓が分解します。しかし肝機能が低下すると、女性ホルモンが十分に分解されないために増えて女性化乳房を引き起こすことがあります。
・女性ホルモンに似た働きをする薬物摂取の副作用…ホルモン製剤、前立腺疾患治療薬、男性型禿髪症治療薬などの副作用が考えられます。
・遺伝的要因…クラインフェルター症候群などがあります。
・原因が特定できないもの(特発性女性化乳房)…成人の女性化乳房の原因で最も多いのが、このタイプと言われています。
原因疾患が明らかな場合はその治療を保険診療で、原因薬物が分かれば服用中止(可能な場合)を行いますが、女性化乳房自体は病気の扱いにはならないため、保険医療機関では経過観察(乳がんにでもならない限り何もせず放置する)となる場合がほとんどです。
しかし胸が女性のおっぱいのように膨れている女性化乳房の男性は、Tシャツ姿になることや、温泉やプールに入ることに抵抗があり、恥ずかく辛い思いをしている場合が多いため、当院では女性化乳房の手術治療を専門的に行っています。
■ 女性化乳房の手術治療
・真性女性化乳房…過剰な乳腺と脂肪を切除して治します(乳腺脂肪切除術)。万が一のことも考えて、乳がんの有無を調べる病理組織検査も行います。
・偽性女性化乳房…脂肪を吸引して治します(乳房脂肪吸引術)。
・混合タイプの女性化乳房…乳腺脂肪切除術と乳房脂肪吸引術を同時に行って治します。こちらも乳がんの有無を調べる病理組織検査を行います。
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